
中国語の試験っていろいろあるけど、どれを受ければいいの?
履歴書に書くなら、どの検定の何級からが有利?
台湾が好きだけど、HSK(簡体字)を勉強しても無駄にならないかな…
こんなお悩みを解決します。
「どれから始めればいいか迷ってしまう」のは、あなたが真剣に中国語と向き合いたいと思っている証拠であり、決して珍しいことではありません。
ただ、自分の目的に合った「正しい選び方」を知らないだけで、遠回りをしてしまうのはもったいないですよね。
実際に僕が各試験の特徴を比較し、面接での実体験も踏まえてポイントをまとめたので、参考にしてみてください。
記事の前半では「各試験の違いや履歴書での評価基準」を詳しく解説し、記事後半では「タイプ別診断や、効率よく合格するための具体的な活用術」を紹介します。
この記事を読み終えるころには、迷わず自分に最適な試験を選べるようになり、効率よく「仕事や夢に繋がる中国語資格」を手にできるようになりますよ!


中国語検定・HSK・TOCFLはどっち?3つの違いを比較
「中国語の資格を取りたい!」と思っても、似たような名前の試験がいくつもあって迷ってしまいますよね。
これら3つの試験は、主催している国や使われる漢字の種類、さらに「どこで評価されるか」が全く違います。
まずは基本の違いをスッキリ整理して、自分にぴったりの試験を見つける第一歩を踏み出しましょう。
① どこが主催?認定される「国や地域」の違いをチェック
それぞれの試験が「どの国の公的な認定なのか」を知っておきましょう。
試験を運営している組織が違うと、その資格がどこの国で「正式な実力の証明」として認められるかが変わってきます。
具体的には、HSKは中国政府、TOCFLは台湾政府が認定する国際的な試験です。
一方で、中国語検定(中検)は日本の民間団体が主催している、日本国内向けの試験になります。
どれも同じ「中国語」の試験に見えるので、最初は少しややこしく感じるかもしれませんね。
あなたがこれから「どの国」と深く関わりたいかをイメージすると、選ぶべき試験が自然に見えてきますよ。
② 簡体字と繁体字どっち?試験で使う「文字」の種類
試験で使われている漢字が違います。
HSKは中国で使われる簡体字のみが出題されますが、台湾のTOCFLは繁体字がメインです。
日本の中国語検定は、基本的に簡体字が使われます。
③ 日本・中国・台湾?それぞれの検定が最も活きる場所
あなたが「どこで自分をアピールしたいか」によって、取るべき資格の正解は決まります。
それぞれの資格には、最も高く評価される「得意なフィールド」がはっきりと分かれているからです。
世界中の企業や中国への留学で強みを発揮したいならHSK、台湾への留学や就職が目的ならTOCFLが欠かせません。
日本国内の企業で評価されたい場合は、中国語検定がオススメです。
将来、自分が中国語を使って「どこで、中国語を使いたいか」を想像して、最も有利になる武器を選びましょう!!
難易度はどれが高い?中国語検定・HSK・TOCFLレベル


ここでは3つの試験の難易度をひと目でわかるように整理します。
①【一覧表】各検定の難易度目安
以下の画像は、中国語検定・HSK・TOCFLのレベルを比較したものです。
HSKは数字が上がるほど難しく、逆に中検は数字が小さくなるほど難しくなります。
この対応表を基準にして、自分が今どの位置にいるのか、次はどこを目指すのかを把握することから始めましょう。
② 初心者は何級から?合格しやすいおすすめのスタートライン
初めての受験なら「中国語検定4級」「HSK3級」「TOCFL Band A」を目指すのがオススメです。
このレベルをクリアすると基礎がしっかり固まり、その後の学習スピードがぐんと加速しますよ。
たとえば、中国語検定4級は約1,000語の語彙力、HSK3級なら約600語の語彙力で合格でき、履歴書でも「基本的な意思疎通ができる」と証明しやすくなります。
また、将来的に台湾での就職や移住を視野に入れているのであれば、最初からTOCFLの入門レベル(Band A)に挑戦するのが、現地の評価に直結するため非常に効率的ですよ。



「もっと上の級の試験を受けないと!」と焦るかもしれませんが、まずは着実に一歩目を踏み出すことが挫折しない最大のコツです。
高すぎる壁に挑むより、まずは手が届く級から挑戦して成功体験を積みましょう。
気になる級や試験がある方は、ぜひ以下の詳細記事もチェックしてみてくださいね。




Band-Aの難易度は?初心者が短期間で合格する勉強法.jpg)
Band-Aの難易度は?初心者が短期間で合格する勉強法.jpg)
③ 試験形式を比較!リスニングと読解の「解きやすさ」の差
試験によって、問題文の言語が異なります。
たとえば、中国語検定は問題文が日本語です。
しかし、HSKは簡体字、TOCFLは繁体字という表記の違いはありますが、どちらも初級レベルから問題文(指示文)がすべて中国語で書かれています。
試験の内容そのものは同じレベルでも、指示文の言語が違うだけで、本番の緊張感や難易度の感じ方はガラリと変わります。
日本語の安心感を取るか、最初から中国語のみの環境に飛び込むか、自分の性格や好みに合わせて選んでみてくださいね。
履歴書で評価されるのは?就活や転職に強い検定


せっかく中国語を学習しているなら、その努力を「履歴書」という目に見える形で評価してもらいたいですよね。
しかし、いざ就職や転職で使おうとすると「どの試験が一番評価されるの?」という悩みがでるもの。
結論から言えば、「志望する企業がどこを向いてビジネスをしているか」で、受ける試験も変わります。
日本企業での知名度は?採用担当者の「本音」と「評価基準」
日本での採用における知名度は、次の通りです。
| 試験名 | 特徴・知名度 |
| 中国語検定(中検) | 日本の試験なので、年配の採用担当者にも馴染みがある。 |
| HSK(漢語水平考試) | 世界標準だが、日本では知らない企業もあり。近年、外資系やグローバル企業での評価が急上昇中。 |
| TOCFL(華語文能力測験) | 日本では知らない企業もあり。 台湾系企業や台湾進出を狙う企業には非常に有効。 |
採用担当者が試験結果を見る際、単に「中国語ができるかどうか」だけでなく、「そのレベルに至るまでの努力」や「自社のビジネス環境への適応力」も評価基準にしています。



僕の場合は面接時に、この日本語の文章を中国語に訳して話してくださいとなりました。
② 履歴書には何級から書ける?評価される「最低ライン」の目安
履歴書に記載して「おっ、中国語ができるな」とポジティブな印象を与えられる最低ラインは以下の通りです。
| 試験種別 | 最低限書けるレベル | ビジネスで評価されるレベル |
| 中国語検定 | 3級(基礎終了) | 2級以上(実務レベル) |
| HSK | 4級(日常会話) | 5級・6級(ビジネス活用) |
| TOCFL | 進階級(B1) | 高階級(B2)以上 |
趣味の範囲ではなく「仕事で使える」とアピールしたいのであれば、中検2級、またはHSK5級以上を目指すのが一つの目安。
それ以下の級であっても、現在上位級を目指して勉強中であることを添えれば、意欲として評価されることも珍しくありません。
一般的には「3級から」がひとつの目安ですが、「4級しか持っていないけれど、履歴書に書きたい」という人も多いはず。
実は、志望動機や書き方の工夫次第では、4級でも立派なアピール材料になります。
「自分の場合は書いてもいいのかな?」と迷っている方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。


③ HSKやTOCFLは日本の就職で使える?面接で価値を伝えるコツ
「HSKやTOCFLを履歴書に書いても、担当者がレベル感を分かってくれるかな?」と不安に思う必要はありません。
以下の2つのポイントを意識して伝えると、その価値がグッと伝わりやすくなります。
「英語でいうところの○○です」と例える
「HSK6級は、世界共通の基準で最高レベルの資格です。
英語で言えばTOEIC 900点以上に相当し、ビジネスでの高度な交渉が可能です」のように、馴染みのある英語の指標に置き換えて説明しましょう。
「世界標準の試験であること」を強調する
「HSKは中国政府が認定する世界共通の資格で、外資系企業や海外拠点では最も信頼されている指標です」と伝えることで、あなたの中国語が「どこでも通用する」ものであることを証明できます。
TOCFLの場合は、「台湾で最も権威のある公的な試験です」と付け加えることで、台湾ビジネスに関心がある企業への強いアピールになりますよ。
台湾好きならTOCFL?HSKとの互換性と文字の壁


台湾旅行や台湾ドラマがきっかけで中国語を始めた方にとって、最大の悩みは「中国のHSKを受けるのか、台湾のTOCFLをうけるのか」という選択ではないでしょうか。
どちらも同じ中国語ではありますが、使っている文字や語彙に違いがあります。
ここでは、台湾好きの人が直面する「文字の壁」と、検定選びの考え方を整理してみましょう。
① HSKを学べば台湾でも本当に通用するのか?
結論から言えば、会話については全く問題なく通用します。
文法は基本的に共通ですし、「そり舌音」をあまり巻かないといった発音のクセやアクセントの違いはあるものの、HSKで学んだ知識はそのまま台湾でも活かせるでしょう。
ただ、文字については少し勝手が違います。
しかし、複雑な繁体字を知っていれば、そこから簡体字を推測するのは比較的容易です。
なので、繁体字で中国語を勉強した人がHSKを受ける場合は、事前に少しだけ簡体字にも慣れておくのがベスト。
とはいえ、形が似ているものも多いので、きっとすぐに慣れますよ!
② 繁体字(TOCFL)から入るデメリットと将来的なリスク
「台湾が好きだから最初から繁体字(TOCFL)を学ぶ」のは素晴らしい選択。
ですが、いくつか知っておくべきリスクもあります。
習得のハードルが高い
繁体字は画数が多く、特に漢字を書く際に時間がかかります。
初心者の段階で「書くこと」に疲れ、挫折してしまうケースも。
ビジネスチャンスの幅
前述の通り、日本の多くの企業では依然として中国語語検定かHSKがスタンダード。
将来的に中国大陸との取引がある企業へ応募する際、「繁体字は分かりますが簡体字は書けません」という状態だと、評価が限定的になってしまうこともあります。
③ 趣味とキャリアを両立させる「検定の掛け持ち」戦略
「台湾も好きだけど、仕事での評価も諦めたくない」という方にオススメなのが、検定の掛け持ち戦略です。
具体的には、まずはHSK(簡体字)で基礎固めをし、キャリアの土台を作る。
その後、TOCFLで台湾特有の語彙や繁体字を補填していくというステップ。
漢字の違いさえ克服すれば、HSKとTOCFLの互換性は非常に高いもの。
HSKで4級〜5級程度の力がつけば、繁体字への変換は驚くほどスムーズに進みます。
趣味の「好き」という熱量をTOCFLに注ぎ、就活などの「実利」をHSKで確保する。
この二刀流こそ、現代の中国語学習者にとって最も賢い選択と言えるでしょう。
【タイプ別診断】あなたにおすすめの中国語検定はこれ!
あなたの目的や好みに合わせた「おすすめの検定」をタイプ別にまとめました。
① キャリアアップ・国内転職を最優先したいあなたへ
日本国内での就職や転職、あるいは昇進を考えているなら、「中検」と「HSK」のダブル受験がベストな選択肢と言えます。
日系企業で長く信頼されてきた安心感と、グローバル企業で役立つ世界基準の両方を手に入れられるから。
実際に、中検2級で基礎力を証明しつつ、HSK6級で世界標準の実力をアピールすれば、採用担当者の目に留まりやすくなります。
2つも勉強するのは大変そうですが、中検で文法の基礎を固めておけば、HSKのスコアも驚くほどスムーズに伸びるはずですよ。
この組み合わせこそ、日本国内でのキャリアアップを狙うあなたにとって、最短で結果が出るルートになるでしょう。
② 台湾留学・台湾での就職をゴールにしているあなたへ
将来的に台湾で暮らしたり、働いたりすることを考えているなら、迷わず「TOCFL」を選んでくださいね。
現地でのビザ取得や奨学金の申請において、公的に認められる最も効力が強い証明書になるからです。
勉強の過程で繁体字や台湾ならではの表現を学べるので、現地での生活にもいち早く馴染めるようになります。
日本での知名度はHSKに劣るかもしれませんが、台湾に関わる場所ならこれ以上ないアピール材料になりますよ。
あなたの「台湾が好き」という熱量を、現地の公的機関にしっかり認めてもらえる形に変えていきましょう。
勉強の二度手間を防ぐ!最短で合格を掴むための活用術


複数の検定があるからこそ、効率的な学習の進め方を知っておくことが大切です。
勉強の二度手間を防ぎ、最短ルートで合格を掴むための具体的な活用テクニックをまとめました。
① どっちも受けたい!効率よく学習を切り替えるタイミング
複数の試験を受けたいなら、まずは「中検」で文法の基礎を固めてから「HSK」に移行するのが最も効率的な進め方でしょう。
日本語で詳しく説明されている中検のテキストで基礎を完璧にしておけば、その後の学習で「なぜこうなるの?」と立ち止まる時間を大幅に減らせるからです。
実際に、中検3級レベルまでしっかり仕上げた後にHSKへ挑戦すると、リスニングや読解のスピードが驚くほどアップしますよ。
最初から世界標準のHSKを受けたい気持ちも分かりますが、基礎がグラグラな状態で進むと、後で文法のやり直しという二度手間が発生してしまいがち。
まずは中検でしっかりとした「中国語の土台」をきっちり作り、それからHSKなどへ切り替えるステップが、合格への最短距離になりますよ。
② 「とりあえず中国語検定」から始めるのが最も確実な理由
もし最初にどの試験を受けるか迷っているなら、まずは「中国語検定」からスタートするのが一番のオススメです。
中検は日本人が間違えやすいポイントを熟知した内容になっており、一生モノの「正しい中国語の骨組み」が身につくから。
たとえば、中検は記述問題も多いため、「なんとなく分かったつもり」を防ぎ、確実に使える知識を定着させられますね。
世界的な知名度ではHSKに一歩譲りますが、国内のビジネス現場や基礎固めという点では、中検ほど心強い味方はありません。
最初のステップとして中検を選び、一歩ずつ着実にレベルアップしていくことが、将来的にどの検定を受けるにしても最強の武器になりますよ!
③ 合格後に後悔しないために!知っておくべき「有効期限」
履歴書に書くために試験を受けるなら、事前にそれぞれの「有効期限」を必ずチェックしておくことが大切です。
せっかく苦労して合格しても、いざ使いたい時に「期限切れ」で評価されないという悲しい事態を防ぐ必要があるから。
具体的には、HSKの成績報告には「2年間」という有効期限がありますが、中国語検定には期限がなく、一度取得すれば一生有効な資格として使い続けられますよ。
留学などで「2年以内のスコア」が必須となる場合もありますが、一般的な日本の会社であれば、中検のような資格は大きな安心感に繋がるはず。



自分のキャリアプランに合わせ、期限のあるHSKと一生モノの中検を賢く使い分けて、後悔のない資格取得を目指してくださいね。
まとめ:目的・進路に合わせて「自分に最適な試験」を選ぼう
この記事では、3つの試験の違いを違いを紹介しました。
就職や転職を優先するなら日本で強い中国語検定や世界標準のHSK、台湾を目指すならTOCFLといったように、自分のゴールに合わせて選ぶのが合格への一番の近道です。
履歴書に書くなら中検2級やHSK5級以上が目安ですが、まずは中検で文法の基礎を固めてからHSKに切り替えるのが、学習の二度手間を防ぐ賢い活用術。
この記事を参考に、自信を持って今の自分に必要な一歩を踏み出してください。
あなたの努力が正しい形で評価され、仕事や夢の可能性が広がることを心から応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
この記事があなたのお役に立っていましたら大変うれしいです!



Band-Aの難易度は?初心者が短期間で合格する勉強法-300x167.jpg)






