
4級を受けずに、いきなり中国語検定3級を受けても大丈夫なの?
中国語を始めたばかりだけど、3級のレベルや合格率が知りたい……
3ヶ月くらいで合格を目指す勉強の進め方も知りたい!
こんなお悩みを解決します。
「いきなり中国語検定3級を受けて良いのか?」「どのくらいのレベルが必要か?」って悩みますよね。
結論ですが、いきなり3級を受けても問題ありません!
実際、多くの人が4級を受けずにそのまま3級に挑戦しています。
この記事の前半では、3級のレベル・難易度・試験内容を紹介。
後半では、初心者でも3ヶ月で合格をめざせる勉強ロードマップと、試験当日のポイントを紹介していますので、ぜひじっくり読んでみてくださいね。
この記事で紹介するステップに沿って準備すれば、自分が今どれくらい3級に近いのかが判断でき、合格までの最短ルートもハッキリ見えてきますよ。


いきなり中国語検定3級は受けて大丈夫?【結論:可能】
中国語検定3級は、いきなり受験しても問題ありません。
基本的な読み書きや簡単な会話ができれば挑戦できるレベルなので、初級内容をある程度理解している方なら、準4級や4級を飛ばしても問題ありませんよ。
とはいえ、「本当に大丈夫かな…」と不安になりますよね。
そんなときは、一度過去問を解いて試験形式や自分のレベルを確認してみてくださいね。
試験の流れがつかめるため、いきなり受験を考えている方でも準備が進めやすくなりますよ。
過去問で実力チェック
いきなり3級に挑戦したい方は、最初に過去問を解いて今のレベルを確認してください。
過去問に挑戦することで「今の実力」や「どこが理解できていないのか」を正確につかむことが可能です。
中国語検定協会の公式サイトには、リスニング30分・筆記70分の本番形式の過去問が公開されています。
過去問題は以下のURLから確認できますよ。
引用:日本中国語検定協会
時間を測って解くことで、試験の雰囲気もつかめますよ。
合格基準は65点ですが、余裕を持つなら7割ほど取れていると安心でしょう。
「最初からそんなに取れないかも…」と感じるかもしれませんが、弱点を知ることがスタートラインだと思って、まずは一度挑戦してみてくださいね。
過去問が厳しい場合は4級が近道
過去問を解いてみて「3級は難しい……」と感じる場合は、4級から受験した方が結果的に早く3級に届くことがあります。
4級は初級の基礎固めに最適で、語彙・文法の土台を整えやすいレベルです。
無理に3級から挑戦すると、文法がしっかり理解できていないために、文章の意味をつかみにくくなったり、リスニングで聞こえた内容を正しく理解できないことが増えます。
とくに「文の中で誰が何をしているのか」がつかめないと、読んでも聞いても内容が頭に入りづらいという感じです。
「難しいと感じる=向いていない」ではなく、正しい順序で進めた方が効率的という感じです。
過去問で「3級は難しい……」と思ったら、基礎を固めてから3級を目指しましょう。
いきなり3級を受けるメリット
ここでは、いきなり3級に挑戦するメリットを紹介します。
① 不要な受験料をムダにしなくて済む
中国語検定は、準4級 → 4級 → 3級…と下位級から順番に受ける仕組みではありません。
実力があれば、いきなり3級から挑戦してOKなんですね。
もし3級の内容に対応できるレベルなら、わざわざ準4級・4級を受ける必要はありません。
例えば:
- 準4級:3,500円
- 4級:4,800円
これらを受けてから3級を受験すると合計8,300円の出費がプラスになります。
でも最初から3級を受けて合格できれば、この費用は丸ごと節約できますよ。
② 自分の実力に合った級をすぐ取得できる
中国語検定は年3回しか実施されないため、下位級から順番に受けていると時間がかかってしまいます。
でも、いきなり3級を狙えば
- 実力に合った資格がすぐ取れる
- 次のレベルに早く進める
- モチベーションも維持しやすい
というメリットが得られます。
「もう初級はある程度できる」「基礎文法は理解している」という人は、最初から3級を受けた方が流れがスムーズですよ。
③ 初級の基礎の抜け確認にもなる
3級の出題は、まさに中国語の基礎そのものです。
- 基本文法
- 単語・語順
- よく使う構文
- 短文読解・会話
これらがしっかり理解できているかどうかが、試験で自然とチェックされます。
つまり、3級に挑戦することで自分がどこまで理解できていて、どこが弱いのかが明確になるんですね。
基礎を固めるタイミングとしても、とても良い級だと思っています。
中国語検定3級のレベル・難易度・合格率


中国語検定3級はどのくらいの実力が必要なのか、まずはレベルや難易度、合格率を確認しておきましょう。
いきなり3級を受けるべきか迷っている人も、この目安を知ることで判断しやすくなりますよ。
中国語検定3級で必要とされるレベル
中国語検定3級は「初級の上」レベルに位置づけられており、基本的な文章の読み書きや、ゆっくりした日常会話ができることが求められます。
協会の認定基準では「一般事項をマスターし、応用力を身につけ始める段階」とされており、大学の第二外国語を2年ほど学んだレベルが目安。
買い物や道案内などの場面で簡単なやり取りができる力があれば、3級の内容にも十分対応できますよ。
「完全な初心者レベル」ではない点だけ覚えておいてくださいね。
中国語検定3級の合格率は40〜50%前後
中国語検定3級の合格率は、例年40〜50%ほどです。
第106回(2022年6月)〜第115回(2025年6月)までの過去10回の合格率データをまとめました。
| 回数 | 合格率 |
| 第115回 | 54.4% |
| 第114回 | 58.2% |
| 第113回 | 45.8% |
| 第112回 | 44.1% |
| 第111回 | 48.8% |
| 第110回 | 43.4% |
| 第109回 | 49.0% |
| 第108回 | 47.5% |
| 第107回 | 49.8% |
| 第106回 | 39.0% |
受験者の半数が合格できる水準なので、しっかり対策すれば初めて試験を受ける人でも十分に狙えるレベルですね。
ただし油断は禁物で、過去問を解かずに臨むと実力差が大きく出てしまいます。
数字だけ見ると「意外と難しそう…」と感じるかもしれませんが、基礎を固めていれば合格は決して遠くありませんよ。
合格に必要な勉強時間は200〜300時間
中検3級の合格までに必要な学習時間は、一般的に200〜300時間といわれています。
毎日1時間勉強すれば7〜10か月ほどで到達できるため、社会人でも無理のないペースですね。
週に数日だけ取り組むスタイルでも、積み重ねれば確実に力がつきます。
ただし、語彙や文法がしっかり身につけないで進めると、この目安より時間がかかるので、計画的に進める姿勢が大事という感じです。
中国語を始めたばかりの人がつまずきやすいポイント
中国語を学び始めて「いきなり3級に挑戦しようかな」と考えている人が、特につまずきやすいのは次の4つのポイントです。
- 語彙・フレーズの量が多く、暗記が追いつかない
- 中国語特有の声調に耳が慣れず、リスニングが伸びにくい
- 中訳問題で「日本語→中国語」への変換が難しい
- 複文や助詞が理解できず、文章の「構造」がつかみにくい
これらを克服するには「過去問で弱点を早めに知る」「音声を聞いて声に出す」「基礎文法を丁寧に復習する」が効果的です。
苦手を放置せず、早めに手を打つことが合格への近道ですよ。
中国語検定3級の試験概要(リスニング・筆記)
中国語検定3級は、リスニングと筆記の2つに分かれており、それぞれの特徴を知っておくことで勉強の方向性がつかみやすくなります。
ここでは出題形式をまとめていますので、「まず何を対策すればいいのか」を判断する材料にしてくださいね。
この後のセクションでは、今回の内容をもとに具体的な勉強法を紹介します。
リスニング(出題形式・問題数・配点)
リスニング試験は約30分で、配点は100点です。
出題は次の4つで構成されています。
- 短い質問に対する応答を選ぶ問題
- 短い会話の続きとして自然な文を選ぶ問題
- 少し長めの会話を聞き、その内容を理解する問題
- 長文を聞いて要点をつかむ問題
質問と選択肢は2回読まれますので、1回目に「聞き取れなかった…」と思っても大丈夫。
2回目で十分取り返せますよ!
短い会話はテンポよく進むため集中力が必要で、長めの会話や長文では「話の流れ」をつかむ力が求められます。



リスニングは慣れるほど点が伸びやすいパートなので、このあと紹介する対策で効率よく練習していきましょう。
筆記(出題形式・問題数・配点)
筆記試験は約70分で、リスニングと同じく100点満点です。
出題形式は次のとおりです。
- 声調・ピンイン問題
- 単語選択(空欄補充)
- 文法問題(語順・意味選択)
- 長文の読解問題
- 日本語→中国語の中訳問題
特に中訳は中国語の語順に慣れていないと時間がかかりやすい部分です。
筆記は形式が多いですが、出題パターンは毎回大きく変わらないため、効率よく練習すれば安定して点が取れるパートですよ。
このあと筆記対策で、初心者でも取り組みやすい勉強手順を紹介します。
【3ヶ月で最短合格】効率的な勉強ロードマップ
中国語検定3級は「正しい順序」で学べば、初心者でも3ヶ月で合格を狙えます。
ここでは、ムダなく最短で合格ラインに到達するための4ステップを紹介します。
STEP1:常用単語1000〜1500語を固めて読む、聞くの土台をつくる
中国語検定3級に合格するためには、1000〜1500語ほどの常用単語を覚えておくことが必要と言われています。
まずはこの単語が身についていないと、
- 文章の意味がつかめない
- 聞こえた言葉が何を指すのか分からない
という状態になり、勉強の効率が大きく落ちてしまうんですね。
そのため最初の1〜2週間は「単語の底上げ」に集中するのが近道です。
キクタン中検3級レベルのように音声付きで学べる単語帳を、一周サッと回すだけでも理解度がぐっと上がりますよ。
目安として1000語を固める → 1500語まで広げるという流れで進めていくのがオススメです。
よく使う単語がしっかり身についてくると、読解もリスニングも一気にスムーズになりますし、学習の手応えも出やすいという感じですね。
STEP2:初級文法を網羅して文章の形をつかむ
単語を覚えたら、次に大切なのが文法です。
3級では「把・被」や「了・着・过」といった助詞の理解が弱いと、読んでも聞いても意味がつかみにくくなってしまうんですね。
やること
- 初級文法の全体像を1冊でまとめて確認する
- 重要構文は暗記レベルまで落とし込む
- 「主語+動詞+目的語」の語順を常に意識する
文法の理解にあいまいな部分が残っていると、文章の意味がつかめず、長文が急に難しく感じることがあります。
そのため、文法をしっかり理解しておくことがとても大切です。
文法が整理されていると、文章の流れがスッと読めるようになり、読み進めるスピードも安定しますよ。
次のステップにも進みやすくなるという感じです。
STEP3:毎日リスニングで3級のスピードに慣れる
3級のリスニングは「ゆっくりめの日常会話」レベルですが、中国語を始めて間もない方には速く感じやすいです。
そのため、毎日少しでも耳を慣らしておくことがとても大切ですね。
とくに効果が高いのが、本番形式の音源を聞くこと+シャドーイングの組み合わせです。
やること
- 過去問の音源を「ながら聞き」で流しっぱなしにする
- 聞こえた音をそのまま真似して声に出す(シャドーイング)
- 最初は「声調のリズム」だけをつかむ意識でOK
毎日ほんの少しでも聞いていると、急に「聞き取れる部分」が増えていきますよ。



筆記がよくできても、リスニングで点を落としてしまう人が本当に多いんです……
だからこそ、毎日の耳ならしが合格への大きな一歩になりますね。
STEP4:過去問を徹底的にやり込み、弱点をつぶす
仕上げとして欠かせないのが過去問を使った実戦練習です。
3級は出題形式がほぼ固定されているため、過去問との相性がとても良いんですよ。
実際の問題に触れることで、自分の弱点がハッキリ見えてきます。
やること
- 過去問を時間を測って解く(リスニング+筆記)
- 間違えた問題は「なぜ間違えたのか」まで確認する
- 語順・選択肢の特徴など出題パターンを覚える
本番と近い形式で練習しておくと、当日の緊張が大きく減ります。
さらに、時間配分の感覚もつかめるので、得点が安定しやすくなるという感じです。
試験当日のポイント(持ち物・注意点)
試験当日は、勉強の実力だけでなく「事前の準備」がとても大切です。
試験当日に焦ってしまうと、実力が発揮しづらくなりますからね。
ここでは、3級を受ける方が当日スムーズに動けるように、持ち物と注意点をまとめています。
必ず持っていくもの(忘れやすいポイント付き)
中国語検定は、当日忘れ物があると受験できないケースもあります。
特に次の5つは必ず確認してくださいね。
持ち物リスト
- 受験票(忘れる人が本当に多いです)
- 身分証明書(免許証・学生証など)
- HB〜Bの鉛筆/シャープペン(マークシート対応)
- 消しゴム(2個あると安心)
- 腕時計(会場によって時計がない場合があります)



スマホの時計は使えない会場もあるので、腕時計を持っていくのが安心ですよ。
会場で注意したい3つのポイント
試験を慌てず受けるためには、会場での行動も大切です。
① 試験開始時間までに必ず入室すること
中国語検定3級は午前10時から試験が始まります。
この時間までに教室へ入室していない場合、リスニング試験を受けることができません。
リスニングが終わるまでは途中入室が一切できないため、遅刻した時点で実質的に不合格になってしまうんですね。
公共交通機関の遅延や、大学構内の移動に時間がかかることもあるので、当日は早めに会場へ到着することを強くオススメします。
また、筆記試験後も試験監督の指示があるまで退室できません。
勝手に席を離れてしまうと失格になることがあるので注意してくださいね。
10:00または13:30時点で入室していない場合や事前説明中の退室は遅刻とします。
試験はリスニング・筆記の順に行います。集合時間からリスニング試験終了までの入室は一切できません。遅刻した場合,リスニング試験を受けることはできません。リスニング試験終了直後,係員の指示に従って入室し,筆記試験を受けることができます。これ以降は受験することはできません。
(4級~1級は,リスニング・筆記ともに 合格基準点に達していないと合格できません。準4級は合格基準点に達していてもリスニング試験を受けていないと不合格となります。)
試験開始後,試験監督の指示があるまで退室することはできません。これ以前の退室は理由を問わず失格とします。
引用:日本中国語検定協会
② リスニング開始前は私語NG
中国語検定はリスニングが最初のパートなので、周りが静かになる「待ち時間」に心を落ち着けておきましょう。
耳をリラックスさせておくことが、最初の問題に集中できるポイントです。
③ 会場が複数ある場合は場所の間違いに注意
中国語検定は、申し込みの際に受験する地域を自分で選ぶことができます。
ただし、その時点では具体的な会場(校舎・教室)はまだ確定していません。
そのため、受験票に記載された最終的な会場を必ず確認することが大切です。
同じ市内に複数の会場が割り当てられることもあり、「〇〇大学 ○○キャンパス」など似た名前の会場があると間違えやすいんですよ。
前日のうちに
- 会場名
- 住所
- 最寄り駅からのルート
を一度チェックしておくと、当日スムーズに向かえますよ。
試験中の心得(時間配分・焦ったときの対処)
3級は制限時間がタイトなので、余裕を持った進め方が大切です。
- 分からない問題は一度飛ばす
- 筆記は最後の5分で全体を見直す
- 解答はマークミスがないか必ずチェック
焦ったときほど「深呼吸→今できる問題に戻る」が効果的ですよ。
試験前日の過ごし方(睡眠・最終確認)


試験前日となると、「できるだけ勉強しておきたい」という気持ちになりますよね。
でも、ここで無理をすると当日に力を発揮できなくなることが多いんです。
前日の夜遅くまで勉強してしまうと、当日は頭がぼんやりして、「読めば分かる問題なのにミスをする」「リスニングに集中できない」といった状態になりがちです。
せっかく積み上げてきた勉強を、睡眠不足で発揮できないのは本当にもったいないところ。
前日はあえて早めに切り上げて、十分な睡眠をとることを最優先にしてくださいね。
余裕をもって眠れるように、前日のスケジュールを事前に決めておくのもオススメです。
中国語検定3級のよくある質問(Q&A)
中国語検定3級について、よくある質問をまとめました。
合格点は?
合格点は、リスニング・筆記ともに65点以上が必要です。
申込み方法は?
中国語検定の申込み方法は、次の3つから選べます。
① インターネット申込(もっとも一般的)
公式サイトからオンラインで申し込む方法です。
受験者のほとんどがこの方法を使っています。
24時間いつでも申込できる
クレジットカード・コンビニ払いに対応
手続きが早くてラク
② 郵送での申込
願書を取り寄せて郵送で提出する方法です。
インターネットが苦手な方でも申し込みできます。
③ 海外からの申込
海外在住者向けの申し込み方法です。
海外で受験したい場合でも対応しています。
引用:日本中国語検定協会
試験時間は?
中国語検定3級の試験時間は、115分です。
内訳は、リスニングが約30分、筆記が約70分から85分程度です。
- 総試験時間:115分
- リスニング時間:約30分
- 筆記時間:約70~85分
会場のトイレは使える?
試験前と筆記終了後は使用できますが、リスニングの試験中は退室できません。
当日は少し余裕をもって会場に入りましょう。
試験の日程と最新情報のチェック方法
中国語検定3級の試験日は、年3回、3月、6月、11月の第4日曜日です。
日程は年度によって多少変わるため、最新情報は必ず公式サイトの試験案内ページを確認してくださいね。
引用:日本中国語検定協会
まとめ:いきなり3級を受けても、十分に合格を狙える
中国語検定3級はいきなり受けても大丈夫です。
中国語検定は一つずつ受けなくても問題ないので、4級を経由しなくても、3級レベルの基礎が身についていれば問題ありません。
いきなり中国語検定3級を目指す場合でも、正しい順序で学べば、初心者でも3ヶ月で合格をめざせます。
この4ステップを着実に進めていけば、3級の内容が「難しそう…」から「これならできる!」へ変わっていきますよ。
大切なのは、焦らずコツコツ続けること。
正しく積み上げれば必ず合格は狙えます!!
いきなり3級に挑戦して、最短で新しいステージに進んでいきましょう。応援しています!






