
中国語の文章を読めるようになりたい。
でも、単語はわかるのに文の意味が取れない……
読めるようになるための手順を知りたい!!
こんなお悩みを解決します。
国語の文章がスラスラ読めるようになるには、正しい手順で学習を進める必要があります。
多くの人が「単語はわかるのに意味が取れない」という壁にぶつかり、自分の能力のせいだと勘違いして挫折してしまうのも事実です。
今回の記事では、中国語を「読める」ようにするために必要なことをすべてまとめました。
記事前半では上達のためのロードマップ、後半では具体的なコツと「中国語脳」を作るための活用法を解説。
読み終えたとき、初心者でも迷わず「返り読み」を卒業し、中国語を中国語のまま理解する道筋が明確に見えてきますよ!


中国語初心者が「読める」ようになるためのロードマップ


中国語の文章が読めるようになるためには、 いきなり難しい文章に挑むのではなく、正しいステップを踏むことが大切です。
中国語がスラスラ読めるようになるためには、やみくもに量をこなすのではなく、「精読(質)」で土台を作り、「多読(量)」でスピードを上げるという順番が不可欠。
ここでは、最短ルートで「読める脳」を作るためのコツを紹介します。
最短ルートは「精読(質)」と「多読(量)」の組み合わせ
中国語のリーディング力を伸ばすには、2つの異なるアプローチが必要です。
精読(質)
1つの文を細かく分解し、文法や構造を100%理解することです。
単語の並び順(語順)や助詞の役割、多義語の適切な意味の選択など、文が構成される仕組みを完璧に「解剖」します。
この作業によって、「なんとなく漢字から意味を推測する」という悪い癖を断ち切り、どんなに複雑な文でも自力で読み解ける揺るぎない土台を作ります。
多読(量)
たくさんの文に触れることで、中国語を読むことへの抵抗がなくなり、また、中国語特有の語順や漢字の並びといったリズムが自然と体に染み込んでいきます。
精読で得た「知識」を、多読によって無意識に使える「感覚」へと落とし込んでいくイメージです。
この2つを組み合わせることで、脳内に「中国語を中国語のまま理解する回路」が作られます。
【理想の比率】最初は「精読 8:多読 2」からスタートしよう
初心者のうちは、圧倒的に精読を重視してください。
意味がわからないまま多読をしても、それは「文字を眺めているだけ」になり、効果が薄いからです。
| 学習フェーズ | 精読(質) | 多読(量) | 意識すること |
| 入門・初級 | 8 | 2 | 文法構造を完璧に理解する |
| 中級 | 5 | 5 | 語彙を増やし、読むリズムを作る |
| 上級 | 2 | 8 | 圧倒的な量で背景知識を広げる |
【最終ゴール】読み直しを卒業し「中国語の語順」で理解する状態
最終的な目標は、日本語に訳さず、左から右へ流れるように理解することです。
読んだ表現を「あ、これ知っている!」から「自分でも使える!」という状態まで引き上げることを意識しましょう。
土台を固める!効果的な「精読」の3ステップ


精読とは、いわば「文の分解」。
ここでは精読をするための3つのポイントを紹介します。
① 「1つの単語に複数の顔」がある
辞書を引いたとき、一番上に書いてある意味だけを見て「わかった!」と思っていませんか?
実は、それが「文の意味が繋がらない」最大の原因です。
「1つの単語に複数の顔」がある
たとえば「想」という単語。
意味は「思う」ですが、後ろに動詞がくると「〜したい」という意味に変わります。
最初の一歩でつまずかないために、辞書には「他の意味がないか」をチラッと見る癖をつけましょう。
「セットの言葉(量詞)」は名詞へのヒント
中国語には、日本語の「1枚、1本、1冊」のように、物を数える言葉(量詞)が必ずセットで登場します。
たとえば「把(bǎ)」という言葉。
これが出てきたら、その先には「傘」や「椅子」など「手で掴むもの」が来るというサインです。
数える言葉をセットで意識するだけで、パズルのピースがパチッとはまるように、文の形が驚くほどクリアに見えてくるはずです。
② 文のパーツを「だれが・どうする・何を」に分ける
漢字がズラッと並んでいると難しく見えますが、中国語の複雑な文も、まずは以下の3つのパーツを見つけるところから始めてみてください。
- だれが(主語:S)
- どうする(述語:V)
- 何を(目的語:O)
具体的に、以下の例文でパーツを分けてみましょう。
我 昨天 在書店 買了 一本 漢語教科書/我 昨天 在书店 买了一本 汉语教科书。
この文の「骨組み」だけを抜き出すと、以下のようになります。
- だれが:我(私)
- どうする:買 / 买(買った)
- 何を:教科書 / 教科书(教科書)
「昨日」「本屋で」「1冊の」といった詳しい説明は、一旦後回しにしても問題ありません。
まずは文章の幹(みき)をしっかり掴み、枝葉の情報に惑わされない土台を作りましょう。
そうすることで、文がどれほど長くなっても落ち着いて意味を捉えられるようになります。
③ 助詞(了・的・得など)の役割を1つずつ紐解く
文のニュアンスを決める助詞を曖昧にしないことが重要です。
「了」は完了なのか変化なのか、「得」は様態補語なのか可能補語なのか。
ここを明確にすることで、文の「正確な意味」が見えてきます。
挫折しない!多読を成功させる3つのコツ


精読で文を読み解くコツを掴んだら、次は多読で「慣れ」を育てるステップへ進みましょう。
ここでのポイントは、「完璧主義を捨てる」ことです。
スピード感を持って量をこなすためのコツを3つ紹介します。
① 中学レベルの基本文法だけは先に終わらせる
多読をスムーズにするためにの条件は、基本のルールが一通り頭に入っていることです。
文法が全くわからないまま読み進めても、脳がパターンを認識できないため、ただの「苦行」になってしまいかねません。
まずは薄い参考書で構わないので、全体像をさらっておくのが近道と言えるでしょう。
② 単語ではなく「意味のカタマリ」で捉える
「我 昨天 在書店 / 我 昨天 在书店(私は / 昨日 / 本屋で)」のように、単語をバラバラに追うのは卒業です。
言葉のセットをひとまとめにして捉える意識を持つと、読むスピードは劇的に向上します。
この「カタマリ読み」が身につくことで、日本語に訳さず、中国語の語順のまま理解できるようになるはずです。
③ 辞書を引く回数を決めておく(読みのリズムを止めない)
1文を細かく分析する「精読」とは異なり、多読では読むリズムを止めないことが何より大切です。
何度も辞書を引いていると、せっかくの読書のリズムが途切れてしまいます。
たとえば「1ページに3回まで」とマイルールを決め、残りは文脈から推測して読み流す勇気を持ちましょう。
わからない単語があっても「大筋がわかれば合格」と割り切るのが、多読を成功させるコツですよ。
「精読」と「多読」は簡単な本から始める


実は、中国語学習で最も多い失敗が「自分のレベルに合わない難しい教材を選んでしまうこと」です。
精読にしても多読にしても、まずは「今の自分には少し簡単すぎるかな?」と感じるレベルからスタートしましょう。
① 難しい本は「辞書引き」の山で嫌になる
精読をする際、背伸びをして難しい文章を選んでしまうと、1ページ読み進めるだけで何十回も辞書を引くことになります。
これでは文の構造を紐解く前に、調べる作業だけで疲れ果てて嫌にしまうでしょう。
学習を長く続けるためには、辞書を引く回数が適度に抑えられる、ほどよい難易度の教材選びが欠かせません。
② わからないまま眺めても「多読」の意味がない
多読においても、教材選びは非常に重要です。
内容がほとんど理解できない本をどれだけ眺めていても、それは中国語を「読んでいる」のではなく、単に「漢字の羅列を追っている」だけの状態に他なりません。
「5割くらい理解できればOK」という精神で、スイスイ読み進められる教材を選んでみてください。
脳が意味を捉えながら大量の文に触れることで、初めて「中国語脳」への回路が作られていきます。
さらに一歩先へ!多読に「音読」をプラスする効果
多読でたくさんの文章に触れたら、ぜひその中からお気に入りの箇所を「音読」してみてください。
音読には、単に目で追うだけでは得られない、大きなメリットがあります。
①漢字による「わかったつもり」を防ぐ
日本人の場合、漢字を見ればなんとなく意味が推測できてしまうため、目だけで読んでいると「中国語を読んでいる」のではなく、「日本語の知識で漢字を眺めているだけ」の状態になりがちです。
これが、「わかったつもり」を引き起こす最大の原因です。
しかし、音読をするとなると、一文字ずつ正しい中国語の発音(ピンイン)をアウトプットしなければなりません。
この「中国語の音を使う」プロセスによって、脳は初めて「これは日本語ではなく外国語だ」と正しく認識します。
この負荷をかけることで、漢字のイメージに頼らない、真の「中国語脳」が鍛えられるのです。
② 最初は「意味が入ってこない」のが当たり前
音読を始めると、最初は発音に気を取られてしまい、「声に出すだけで精一杯。意味が頭に入ってこない」という壁にぶつかるかもしれません。
ですが、心配はいりません。
何度も繰り返して「音」に慣れてくると、少しずつ脳のリソースが意味の理解に回せるようになります。
- 1〜5回目: 正しい発音とリズムを意識する
- 6〜10回目: 意味のカタマリを意識しながら読む
- 10回目以降: 場面をイメージして、感情を乗せて読む
このように段階を踏むことで、多読で得た知識が「生きた言葉」として自分の中に定着していきます。
読んだだけで終わらせない!表現を自分のものにする3ステップ


「読める」を「使える」に変えるための、最後のアウトプット工程です。
① 心が動いた「キラーフレーズ」をメモする
「この言い回し、便利そう!」「この表現は使ってみたいな」と感じたフレーズに出会ったら、専用のノートやアプリにストックしましょう。
このとき、単語だけを書き出すのではなく、「文全体」を丸ごとメモするのが、あとで使いこなすための大切なポイントです。
文脈と一緒に保存することで、使い時を間違える心配もありません。
② 音読で「自分の言葉」として定着させる
メモしたフレーズは、自分の声に出して「感情」を乗せてみましょう。
多読時の音読が「理解を深めるため」だったのに対し、ここではその表現をいつでも引き出せるように脳へ刻み込むのが目的です。
独特のリズムやニュアンスが体に染み込むまで繰り返すことで、考えなくても口から中国語が飛び出すようになります。
③ 覚えた表現を使って短い日記やSNSを書いてみる
ストックしたフレーズを使って実際に文章を作ってみる段階です。
たとえば、「我想去台湾 / 我想去台湾(台湾に行きたい)」という表現を覚えたら、目的地を入れ替えて日記に書いてみるだけでも十分な練習になります。
1行だけの記録でも構いません。
「自分で発信した言葉」は記憶に残りやすく、次に出会った時に瞬時に理解できる強力な武器になりますよ。
まとめ:多読と精読を活用して、文章を読めるようにしましょう!
中国語のリーディング上達に、魔法のような近道はありません。
しかし、「正しい順序」で進めば、スラスラと読めるようになります。
まずは、漢字の意味を推測するクセを捨て、以下のステップを意識してみてください。
- 精読(質): 文法構造を100%解剖して土台を作る
- 多読(量): チャンク(カタマリ)で読むリズムを体に染み込ませる
- 音読(仕上げ): 中国語の「音」を通すことで、漢字の罠を抜け出す
「単語はわかるのに意味が取れない」と悩んでいた時間は、あなたが一生懸命に中国語と向き合ってきた証拠です。
正しいステップを知った今、あとは少しずつ「質」と「量」のサイクルを回していくだけ。
気づいたときには、日本語に訳すことなく、中国語のまま物語やニュースを楽しめる「中国語脳」があなたのものになっているはずです。
あなたの中国語学習が、新しい世界を広げるきっかけになることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事があなたのお役に立てていましたら大変うれしいです。



