
中国語と台湾語で発音にどんな違いがあるの?
一方で学ぶともう一方は通じないってこと?
自分に合うのはどっちかも知りたい!
こんなお悩みを解決します。
中国で使われている中国語(普通話)と台湾で使われている中国語(台湾華語)は、文法や基本語彙などの基礎は共通しています。
僕も中国で中国語を学びましたが、台湾出張や友人との会話で困ることは全くありませんでした。
なので、中国で学んでも台湾で学んでも、同じように中国語を話せるようになりますよ。
この記事の前半では、発音や単語の具体的な違いを徹底比較。
後半では、共通して使える「効率よく学ぶステップ」を紹介します。
記事を読むことで、それぞれの違いが明確になり、自分がどちらを勉強すればいいか自信を持って選べるようになりますよ!
中国の中国語と台湾の中国語(台湾華語)の違い。3つの特徴
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ここでは、大陸の中国語と台湾華語の発音の違いを、台湾側からの視点で紹介します。
① そり舌音(巻き舌)が弱く、リラックスした発音
台湾華語の発音は、中国の中国語語に比べて舌の巻き方がかなり弱いのが特徴です。
たとえば、そり舌音の「zh, ch, sh」は、日本語に近い「ぢ, ち, し」にかなり近い響きになります。
中国の発音を「100%」とすると、台湾は「60%」くらいの力加減で発音している感じです。


図で言うと、中国の中国語はしっかり舌を巻いた「③の位置」ですが、台湾華語は少し力を抜いた「②の位置」あたりで発音するイメージです。
「しっかり巻かないと通じないのでは?」と不安になるかもしれませんが、特に問題なく通じますよ。
② 語尾の「アル化(儿化/児化)」がほとんどない
台湾では、言葉の語尾に「er(儿/児)」の音を付け足す「アル化(儿化/児化)」がほとんど使われません。
たとえば、中国(特に北方)で「どこ」を意味する「ナール(哪儿)」は、台湾では「ナリー(哪裡)」という言葉に置き換わります。
③ 軽声をあまり使わず、一音ずつはっきり発音するリズム
台湾の中国語は、単語の末尾を軽く添えるだけの「軽声(けいせい)」をあまり多用せず、一音ずつ丁寧に発音する傾向があります。
台湾では、声調を最後までしっかりと維持します。
たとえば、
先生を呼ぶときの「先生(xiansheng)」。
中国では後半の「sheng」を軽声で軽く発音しますが、台湾では最後まで「sheng」と声をしっかり出します。
音が消えてしまう軽声は聞き取りが難しいものですが、一音ずつはっきり聞こえる台湾の発音は非常に聞き取りやすいです。
中国語と台湾語の文字とピンインについて


つづいて、中国と台湾で使われる「漢字」と「発音記号」の違いについて紹介します。
① 中国では「簡体字」、台湾では「繁体字」が使われる
中国大陸と台湾の最大の違いは、使っている漢字です。
- 簡体字(中国大陸): 画数を大幅に省略した漢字。スピーディーに書けるのが特徴です。
- 繁体字(台湾): 伝統的な画数の多い漢字。一つ一つの文字に意味が凝縮されており、見た目が非常に美しいのが特徴です。
| 繁体字(台湾) | 簡体字(中国) | 日本の漢字 |
| 灣 | 湾 | 湾 |
| 廣 | 广 | 広 |
| 愛 | 爱 | 愛 |
| 語 | 语 | 語 |
| 體 | 体 | 体 |
| 國 | 国 | 国 |
| 學 | 学 | 学 |
一見、繁体字は難しそうに見えますが、実は日本の旧字体に近いものも多いため、私たち日本人にとっては「どこかで見たことがある!」という親しみやすさがあります。
繁体字を学べば簡体字は自然に読める
繁体字を知っていれば、簡体字は「推測」で読めるようになります。
簡体字は繁体字を簡略化したものなので、元の形(繁体字)を知っていれば共通点を見出しやすいからです。
逆に、簡体字だけを知っている状態で、複雑な繁体字を読み解くのは非常に困難です。
繁体字をマスターすれば台湾だけでなく、大陸のニュースやSNSも自然と理解できる「二刀流」の状態になれます。
画数が多いので書くのは大変ですが、最近はスマホ入力が主流。
書けなくても「見て判別できる」だけで、学習効率は飛躍的にアップします。
将来的に幅広い地域で中国語を使いこなしたいなら、繁体字から入ることは決して遠回りではなく、むしろ最短ルートと言えるでしょう。
② 発音は「ピンイン」からでOK!「注音(ボポモフォ)」は後からでも間に合う
台湾には「注音(ボポモフォ)」という独自の記号がありますが、最初は世界標準の「ピンイン」から学び、注音は必要に応じて後から覚えるのが無難です。
ピンインは他の教材とも互換性が高いため、学習をスムーズにスタートできるからです。
| 漢字 | ピンイン | 注音(ボポモフォ) |
| 你好/你好 | nǐ hǎo | ㄋㄧˇ ㄏㄠˇ |
| 谢谢/謝謝 | xiè xie | ㄒㄧㄝˋ ㄒㄧㄝ˙ |
| 台湾/台灣 | tái wān | ㄊㄞˊ ㄨㄢ |
| 好吃/好吃 | hǎo chī | ㄏㄠˇ ㄔ |
注音を最初から無理に詰め込む必要はありません。
まずはピンインで土台を作りましょう!
その後に注音を覚えても遅くないですよ。
中国語と台湾語の単語の違い よく使う表現を比較


文字や発音だけでなく、使う「単語」や「声調」にも違いがあるので、ここでは、単語の違いや声調の違いを紹介します。
① 呼び方から違う!「単語」のバリエーション
| 意味 | 台湾(台湾華語) | 大陸(普通話) |
| タクシー | 計程車 (jì chéng chē) | 出租車 (chū zū chē) |
| 地下鉄 | 捷運 (jié yùn) | 地鉄 (dì tiě) |
| 自転車 | 腳踏車 (jiǎo tà chē) | 自行車 (zì xíng chē) |
| じゃがいも | 馬鈴薯 (mǎ líng shǔ) | 土豆 (tǔ dòu) |
| ピーナッツ | 土豆 (tǔ dòu) | 花生 (huā shēng) |
| ヨーグルト | 優格 (yōu gé) | 酸奶 (suàn nǎi) |
| インスタント麺 | 泡麵 (pào miàn) | 方便面 (fāng biàn miàn) |
| ゴミ | 垃圾 (lèsè) | 垃圾 (lājī) |
② 同じ単語でも「声調(トーン)」が違う
同じ漢字を書いても、中国と台湾では声調が異なる単語があります。
| 単語 | 台湾での発音 | 中国での発音 |
| フランス(法国) | fà guó(4声) | fǎ guó(3声) |
| 曜日(星期) | xīng qí(2声) | xīng qī(1声) |
| 楽しみ(期待) | qí dài(2声) | qī dài(1声) |
| 関係(関係) | guān xì(4声) | guān xi(軽声) |
台湾では、中国で「1声」で高く伸ばす音が「2声」で駆け上がるような音になったり、語尾の軽声がはっきりしたトーンになったりする傾向があります。
台湾の中国語(台湾華語)だと中国で通じない?


せっかく台湾で中国語の発音や単語を覚えても、「台湾だけでしか通じなかったらどうしよう」と不安に思う必要はありません。
① 結論は「100%通じる」
台湾と大陸、どちらの中国語を学んでも、お互いに問題なくコミュニケーションを取ることができます。
基本的な文法や核となる単語のほとんどが共通しており、その違いは日本の「方言」の差よりもずっと小さいからです。
たとえば、関西弁の人が東京の人と話すような感覚ですね。
独特のアクセントや言い回しに「おや?」と思うことはあっても、意味が通じないことはまずありません。



実際に僕も、もともとは中国大陸で中国語を学びましたが、その後の台湾出張や台湾人の友人との会話で困ることはなく、スムーズに打ち解けることができました。
なので、台湾と中国のどちらで学んでも「無駄」になることは絶対にありません。
基本は同じ中国語ですので、自分の好きなスタイルから安心して学習をスタートさせましょう。
② 台湾の中国語(台湾華語)は「柔らかくて親しみやすい」
台湾の中国語は、耳にとても優しく、穏やかに感じられるのが大きな特徴です。
中国の中国語は、一音一音がハキハキと力強いため、慣れていない人には「まるで喧嘩をしているように聞こえる」と言われることもあります。
それに比べて、台湾の中国語は全体的にトーンが低めで、角が取れた発音だからです。
台湾の中国語は、日本語のトーンに近いリラックスしたリズムを持っています。



日本人にとっては、台湾の中国語は「威圧感がなく、安心感がある」「聞きやすい」と言う人は多いですね。
③ どこで学ぶかより「伝わるか」が重要
結局のところ、台湾と大陸のどちらで学ぶかよりも、「目の前の相手と通じ合いたい」という気持ちの方がはるかに大切です。
言葉はあくまで相手と繋がるためのツール。
今の自分の言葉で一生懸命に心を通わせることこそが、コミュニケーションの本来の目的だからです。
たとえ発音が少し不安定だったとしても、笑顔で話しかけたりすれば、現地の人はあなたの好意をしっかり受け取って歩み寄ってくれますよ。
あなたも外国人から日本語で話しかけられるのは嬉しいですよね。
それと同じです。
「100点満点の発音」を目指して黙り込んでしまうより、少々間違えても「今の自分の中国語」でぶつかってみる方が、何倍もコミュニケーション力があがります。
完璧主義を一度手放してみましょう。
多少のなまりや間違いを恐れずに話す勇気こそが、結果として一番早く「伝わる中国語」を身につける近道になりますよ。
中国語を効率よく学ぶステップ


学習のスタート地点で迷っているあなたへ、最適な道しるべを提案します。
中国の中国語と台湾華語、どちらを目指すにしても、実は上達するための「ステップ」は全く同じです。
まずは共通の基礎を固めるのが重要です。
ここをしっかり固めることが、理想の中国語へ最短距離でたどり着くための唯一の秘訣です。


STEP1:ピンインと声調で「音の出し方」をマスターする
まずは共通の仕組みである「ピンイン」「発音」「声調」の3点セットを習得することから始めましょう。
この3つは中国語という言語を支える「土台」そのものです。
中国でも台湾でも、物理的な音の出し方や声調のルールに根本的な差はないため、ここを飛ばすとどちらの言葉も通じなくなってしまいます。
たとえば、スポーツで言えば「正しいフォーム」を覚えるようなものです。
「台湾で学ぶなら、ピンインより先に注音(ボポモフォ)をやるべきでは?」と思うかもしれませんが、最初は「ピンイン」「発音」の基礎から入る形で全く問題ありません。
世の中にある教材の数が圧倒的に多いですし、最初に慣れない注音まで覚えるのは一苦労です。



まずはピンインで勉強するほうが、学習スピードが格段に上がりますよ。
最初は「正しく音を出すこと」に集中しましょう。
それが、結果としてどちらの中国語を話すにしても一番の近道になります。
発音については、以下の記事で紹介していますので、是非参考にしてみてください!


STEP2:文法と語彙で会話の「骨組み」を作る
次に、「基本文法」と「最重要単語」を一気に覚えてしまいましょう。
両者の文法の違いはごくわずかであり、基礎となる語彙の95%以上は共通しているため、別々に学ぶ必要がまったくないからです。
「私は〜へ行きたい」といった文章の組み立て方は同じです。
この骨組みさえできていれば、あとは単語の入れ替え(例:地下鉄を『地铁』と言うか『捷運』と言うか)だけで、どちらの地域にも対応できるようになります。
「単語の違いを最初から全部覚えないと混乱するのでは?」と不安になるかもしれません。
しかし、初期段階で学ぶ単語に違いはほとんどありません。
まずは共通の「幹」を太く育ててから、枝葉である「地域の違い」を付け足していく方が、はるかに記憶に定着しやすくなります。
共通のルールを武器にすることで、学習効率は飛躍的に高まります。
STEP3:「中国語耳」を作る
基礎が固まったら、YouTubeやドラマを活用して「中国語耳」を育てていきましょう。
教科書の「ゆっくり」「はっきり」した音声だけでは、リアルの速いスピードや独特のリズムについていけないからです。
YouTubeなどでネイティブの自然な話し方を大量に浴びることで、耳を「実戦のスピード」に慣らしていく必要があります。
「全く聞き取れないものを聞き続けても意味がないのでは?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
最初から意味を100%理解しようとしなくて大丈夫です。
まずは意味よりも「中国語のリズム」に慣れること。
この「ただ浴びる時間」こそが、耳が中国語をキャッチするための大切な準備期間になります。



実は僕も、最初は全然聞き取れなかったのですが、ある日突然、知っている単語がパッと耳に飛び込んできたことがあったんです。
その時の「あ、これわかる!」という嬉しさは、今でも鮮明に覚えています。
リスニング力が上がれば、中国語でのコミュニケーションは一気に楽しくなりますよ!!
焦らず、楽しみながらあなたの「中国語耳」を育てていきましょう。
まとめ:中国語と台湾語の発音の違いを知れば、もう迷わない!


中国語と台湾華語の発音の違いを知ることは、学習の不安をなくすための第一歩!
この記事では、それぞれの特徴や学び方のステップを整理しました。
中国語と台湾華語の発音の違いはあっても、基礎となる土台は同じです。
なので、勉強するステップは同じなので、以下のように進めてみてください!
このステップで進めていくことで最短で上達しますよ!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
この記事があなたのお役に立っていましたら大変うれしいです!

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